法人で大家を行う目的は税メリットの追求です。
これは当社の50年の歴史を見てもよくわかります。
今でこそ法人減税、個人重税ですが、50年前は逆でした。
法人の実行税率は50%近い時もあり、とにかく法人に利益を残さないのが経営政策の根幹のような感じでした。
個人の所得税が安いので親族内に費用分散を行いつつも、キャッシュフローをおこさず未払い計上をしていました。
後年この未払金をめぐって親族間で争いが起こってしまいました。
ここからの教訓は、過度な節税対策は将来高くつくということでした。
親族間の争いは先代の兄弟間でおこりました。
今では皆さん鬼籍には入られ、詳細を知るのは私だけになりました。
私は当時20代でしたが、先代が認知症だったため実質当事者でした。
私の母も姉も社会経験もなく折衝力や判断力も持ち合わせていませんでした。
自分サイドの利益を守ることに集中しましたが、人はどうせ死ぬので、節税で小金を残してもしょうがないと思いました。
老後楽をしたいのかもしれませんが、慎ましい生活を行い、健康管理をし健康寿命をのばして年金とアルバイトで十分生活できます。
先祖の資産を食い物にするのは最低なことだと学びました。