岡山ビルのリノベを躊躇している間に、北田辺のほうで「乱」がおこりつつありました。
約30年前に相続で分割した隣接地に遠戚が高層建物建設計画を進めた結果、次の検討が必要となりました。
①ディアスのサブリース解除対応(住環境変化を理由にサブリースを解除してきた)
②同一区画内にある木造の老朽化した低層住宅に高齢者をいつまで住ませるのか。
①については、サブリースの解除に応じて通常の不動産管理に戻しました。セキスイハウスに対しては不満がありますが、このお陰でいい勉強ができました。
②については、高齢者が一人でいつまでも住み続けることができませんし、将来的には空き家問題をどうするのか、という問題提起になりました。
①②ともなかなか厄介な問題で、不平不満を並べることは簡単ですが、関係者の誰も有効なソリューションを出すことができませんでした。
結局、高齢者のケアを確保することをスキームの核にするとともに、スキームの破綻リスクを最小限にしつつ、より持続性の高い事業を行うこととしました。
それがトラスト北田辺の開発コンセプトです。
岡山ビルの入居者の退去がまだまだ先だろうという(甘い)見通しで、大きな投資を北田辺で先行させることとなりました。
しかし、この間ディアスの空室対策にも悩まされ続けることになりまさに2010年代前半は苦悩の時期でした。
そして、これらの苦悩の経過があって、ディアス・トラストのⅡ期工事や岡山ビルリノベにつながっていくことになります。
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