その際の最大の弱点は地震リスクです。
岡山ビルは上町台地にありますが、上町台地には上町断層帯があります。
地震顕在化の際には、岡山ビルはかなりのダメージを受けます。何ら対策を行わない場合には建物倒壊による人命へのリスクがあります。
残念ながら世間の水準として、火災や天災などに対しては法違反さえしていなければ大丈夫という考えが支配的です。
リスクが十分想定されるのに、違法じゃないから何もしない、入居者もそのリスクを承知の上だから文句は言ってこない。
これは不動産を投機の対象として運用している人達の考え方でしょう。
当社は50年近い歴史を持っており、短期的なハイリターンは目的としていません。
そのような考え方から、古いビルではありますが、現在の耐震基準をクリアすべく耐震補強を行いました。
目に見える補強という点では2階のブレースですが、これ以外にも1階南側の壁面補強を行っています。
また、当然ながら防火上の消防法などの基準もクリアしています。
つまり、他の多くの古ビル・ヴィンテージビルにおいて古い故に犠牲になってしまっている部分をなるべくカバーすることをコンセプトとしています。
そのあたりが、大阪R不動産のコピーの「古くて新しい玉造のビル」にもなっているのだと思います。
コメントをお書きください