今は昔(中小企業のM&A)

先週の週刊ダイヤモンドに続いて、時代が変わったことを痛感させられる雑誌が出ています。

 

M&Aとは企業買収のことですが、ソフトバンクや巨大金融機関だけのことかと思っていました。

ところが、実際には規模の小さいM&Aが非常に多いようです。

その理由は、かつて主流だった親族内事業承継が困難になっているためです。

なぜ、親族内事業承継が困難か。それは、少子化で親族の数も減って後継者がいないこともありますが、経営環境が厳しさを増しているから誰も継承したくないのです。

 

事業別の後継者不在率というのがあって、建設業が70.9%、不動産業が68.9%と高い率となっています。

建設業はなんとなくわかりますが、不動産業も後継者がいない(と言うより後継者が避ける)のは、事業環境が厳しいからでしょう。

不動産やその事業の継承・相続をめぐって醜い争いがあったのは、今や昔の話しとなりました。

 

不動産業は参入障壁も低く事業環境良好だったことから、アマチュアが多く集まってしまったのでしょう。

今後そのようなアマチュアが淘汰されてプロの集団になると、お客様へのサービスも向上し、業界の品質向上につながるので、この現象は歓迎だと受け止めています。(自分も淘汰されないように注意します)