リノベーションのファイナンシング

事業活動においてお金は血液です。

不動産事業の場合、最初にガーンとお金を投入して、後から(若干利益の乗った)家賃収入というサラサラの血液を流し続ける。

その「最初にガーン」の資金調達をどうするか。だいたいのケースは銀行借入です。

大手ハウスメーカーのアパート新築なら、文句なしで銀行審査パスです。

(最近問題になっていますが)サブリースという家賃保証がついているので銀行は安心です。

ということで、銀行の支店会議室でSハウスやDハウスの資産活用説明会が今でも各地で行われています。「アパートローン」と立派な名前までついた金融商品が用意され、銀行の中では安全度の高い商品になっています。


ところがリノベーションとなると、事業会社向けにはそんな金融商品がないんですよね。

理由は色々あるようです。

「前例がない。」そりゃそうでしょう。高度成長期の建物はこれから古くなるんだから。

「ローン返済期間の前提となる耐用年数が残ってない。」だからリノベして耐用年数延ばそうとしているのに、税務上の法定耐用年数を持ち出す意味はなんでしょう。

そもそも税務上の耐用年数なんて税金とるための年数でしかないのに。

事業融資となると期間が3年とか5年なのできついですね。

 

ディアス・トラストⅡ期工事の費用は、すべて手元資金でした。手元資金というとカッコいい。よくM&Aなんかで「買収資金は手元資金」なんて記載があるけど、大金持ちのやることです。当社の場合、2年前に会社を引き継いだ時に会社のお金はスッカラカン。

そのため、資金は自分の老後や子供の教育費のためにコツコツ貯金したお金をすべて使いました。

もうスッカラカンなので出張費もままならない。大阪出張はゲストハウスに泊まってます。

岡山ビルのファイナンシングがヤマ場となってきています。